#110

( ੭ ・ᴗ・ )੭

 

 

もみですもみもみ。

 

裏切られると、ころしたくなる。

一瞬でこの世のもの全部ぶち壊せるんじゃないかってくらいの怒りがこみあげて、

ひとしきり泣いて、

それで気が済んでも済まなくても、

そのあとは静かな失望と絶望がくる。

結局思うことは相手への憎しみではなく、自分なにしてんだろうなぁ、という自己否定。

「またこんなことに振り回されてるバカな自分」と、「振り回される前に気付かなかったバカな自分」と。

そうやってあなたの知らないところで、あなたの何気ない行動によって、私はどんどん私を嫌いになっていく。

 

 

 

お姉ちゃんと飲んできた。

私とお姉ちゃんが飲みに行くときお酒が目的なことはごくまれで、「話がしたい」それに尽きる。つまりどっちかか2人ともが人生どんづまってる。

 

最近楽しくないわけじゃないのになんだかずっともやもやしていて、それがなんなのかずっとわかんなくてもっともやもやしてた。

お父さんには「どうしてあえてそんなにヘビーな道を行こうとするのか」と思われているらしい。

 

わかんない。わかんないけど、話しててだんだんわかってきた気がする。

 

 

私はずっと誰かか何かの一番になりたいと思ってる。

思ってるというよりずっとそれに固執して、それに執着して、そのトラウマを乗り越えたくていつも死にそうになってる。

 

一番ってなんだ。

別にナンバーワンじゃなくても、オンリーワンになれればいいじゃん。だれかの曲みたいに。

頭でそれは分かっても心がそういうわけにいかない。

 

一番ってなんだ。

何をもって一番っていうのか。そんなの自分でもわかってない。でも一番になりたいし一番でいたい。

 

一番ってなんだ。

そもそも誰かに勝つと負けるとか、そんなのなんにも意味をなさないのに。それでも一番でいたい。

 

一番ってなんだ。

そもそも優れていることに意味はあるのか。優れていれば、人に愛されるのか。

 

 

ABCDEという5つの事柄があったとして、

それぞれのMAXが100だとして、

私はABCDが80ずつできるとする。Eはできない。

 

人間、できないことがあるのは当然だからEができないことをそんなに気にする必要はない。

調子がいいときはそれが理解できるし、ABCDの4つが80もできる人なんていないでしょ!と自信を持つこともできる。自信があれば人生も楽しい。そういうときの私が楽しそうに見えるらしい。

 

でもちょっと調子の悪いときに、たとえば5つの中でAとCの2つだけができる人に出会ってしまったとする。

「AとCができるのって、私だけじゃないんだ」と落ち込む。どうにか巻き返したくて、負けたくなくて、BとDをもっとできるようになれば周りは認めてくれるかも、と思う。

でも当然BとDができる人もいる。その人に出会う。「BとDできる人もいるんだ。私って、みんなもできることが人並みに普通にできるだけなんだ」と思う。落ち込む。

ここまで来たら自信を巻き返すにはABCDの出来を90か100に上げてEもできるようにするしかない、と思い込む。そうじゃないと負ける、失望される、と思う。

そうやってどんどん自分に負荷をかけていく。

 

でも元々キャパが大きいわけじゃないから、キャパオーバーの負荷に耐えられずABCDの出来すらも70とかに落ちていく。

「他人と比べるのはよくないっていうけど、過去の自分と比べても負けてる。もうだめだ」と思う。

 

ABCDのどの分野でもナンバーワンにはなれず、Aができること・Bができること・Cができること…でオンリーワンにもなれない。

他の人ができるのはBとDだけでも、AとCだけでも、ABCD全部できるのは私だけでも、

そこを見落として落ち込む。

 

これがもみの頭の中。

いつも自信がない私が落ち込む理由。

なんにもできることがないと泣く理由。

 

誰かに認めれたいし、すごいと思われたいし、「〇〇ならもみだよね」って言われたい。それを求めて自分の首絞めて何もできなくなっていく。

 

「ゆっくり生きていこうね」も、

「できないことは悪いことじゃないんだよ」も、

自分には全然言えないくせに他人にはどんどん言えてしまうのは、

「あなたのスペックとスキルが上がってしまったら、私の居場所がなくなってしまう。だからやらないで」なのかもしれない。

 

ものすごくプライドが高くて傲慢で自分勝手。優しさなんかじゃない。

 

 

どうやったらこれを克服できるのかってずっと考えてる。ずっとずっと考えてる。考えては泣いて考えては泣いて、でも答えが一生見つからない。しんどい。

人を愛する力はたぶんわりと優れているのに、この世でたった一人、自分自身を愛せないだけでこんなに生きるのがしんどい。

 

むり。