#118
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もみですもみもみ。
つい先日ある場所で、「おかえり。今日は“なんか違うな”と思ってここに来たのかな」と声をかけられた。
声をかけてくれた人とはものすごく仲がいいわけではない。サシで話したことはないし、私が持っている相手の情報と言えば、誕生日と、好きな物一つくらい。だからきっと相手が持っている私の情報もそれくらいで、ということは私が普段考えていることなんて、きっと私が惰性で発信しているTwitterの文面から察するくらいしかできないはずなのに、
言われたことは、間違いなかった。図星だな、と思った。
いやちょっと違うのかも。
“なんか違うな”と思ったんじゃない。“私の求めてるものはこれじゃない”と確信を持って逃げてきた、が正解か。
なんて答えようかずっと迷って、結局、一言だけ答えた。
「もういいのだ」
なにも考えずに口から出た言葉だったけど、言った瞬間、堰を切ったように涙がどっと溢れた。
「もういいのだ」
その一言に、私の全部が込められていた。
「悩み聞くよ」「話聞くよ」と言ってくれる人がたくさんいる。すごくありがたい。
でもやっぱり、言語化するともっとたくさんの涙が溢れてきてしまう。
バカなわけじゃないから、私は私が言いたいことも考えていることも全部分かってる。整理がつかなくて泣いてるんじゃない。言い出せなくて泣いてるんじゃない。話を聞いてもらいたくて泣いてるんじゃない。どうしたらいいのか分からなくて泣いてるんじゃない。
整理はついている、どうしたらいいかもわかっている。
自分が言いたいこと・考えていることを相手に発信したところでどうにもならないと分かっているから閉じ込めているし、言語化したところで、また自分で自分を論破してしまうのが分かっているから、自己防衛のために逃げている。
「欲しい言葉」と「真実」がイコールになることの方が少ないってことは、この歳になればもうわかる。
嘘でもいいから「欲しい言葉」を言ってもらって心を癒されよう、とか、そんな時間の無駄みたいなことはもうしていたくない。
完全に気持ちが冷めてヨリを戻す気なんか無い恋人に、「ちょっとだけ距離を置こう」と言われ、中途半端な期待とともに2か月を過ごし、最終的に「君は何も悪くない」と言って振られたあの日から、もう甘い言葉なんか要らないなと思うようになった。
誕生日直前に振ったらかわいそうだなんて慈悲は要らなかった。
だったら“距離を置こう”なんて言わず、“君にはもう興味がない。君のこういうところが苦手だ”と言ってくれた方がマシだった。
そう思うのは、ある種の甘えだ。
これは相手なりの優しさだったから。
それはわかる。
でも、どっちにしろ傷付くなら一緒なんじゃないの。君が考える優しさが、私にとっても優しさとは限らない。
それは相手からも同じことが言えるか。難しいな。
よく切れるナイフで付けた傷よりも、錆びついたナイフで付けた傷の方が治りにくい。
中途半端な優しさが嫌いになってから、自分で自分を切れるナイフで切りに行くようになった。
治りにくく、跡も残りやすい傷を他人から付けられるくらいなら、その方がいいような気がした。
ずっとニコニコしてたいとは思うよ、私も。ただ、そのための要素が足りないことが多すぎる。自分でその要素を生成できるようになれば強いよね。そうなれるように頑張るしかないなぁ。
昔、と言っても高校生くらいの時。Comicoっていうサイトで夢中になって読んでた漫画があったなっていうのを急に思い出した。
『遠くの日には青く』
単行本化されてるのかな。わかんない。
第二夢中速度、というお話が好きだった。
もともと、「宇宙速度」というものがある。
第一宇宙速度は、「重力に負けずに宇宙飛行できる速度」。つまりこれで地表に落ちてくることなくずっと地球の周りをぐるぐる周れる。
第二宇宙速度は、「地球の重力を振り切る速度」。地球脱出速度ともいう。
第三宇宙速度は、「太陽の重力を振り切る速度」。太陽系脱出速度ともいう。太陽系の外に出るのに必要な速度。
これを文字って、「第二夢中速度」。
地学(?)の先生のことが好きな女の子が、恋が叶わなくて、屋上から落ちそうになる描写がある。いや多分この後落ちる。そのページに書かれていたのが、たしか
“これが、思いを振り切る必要速度”
うーん。綺麗。これを綺麗と思える人と話がしたい笑
優里 『ベテルギウス』Official Music Video - YouTube
ベテルギウス / 優里
ベテルギウスはオリオン座の中の明るい星。日本では平家星ともいわれるらしい。
ということは、歌詞の中の「僕ら」のもう片方は源氏星のリゲル…?
細かいことはよく分からんけどすき。この曲。
私にしては珍しく、歌詞じゃなくてメロディに惹かれたかも。