#120
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もみですもみもみ。
高3で予備校に通っていたころに好きだった人のことを、最近よく思い出す。
もう10年近く前なのに、付き合う前のことも、付き合ってからのことも忘れない。
自分史上最強に奇跡的に付き合った私の初めての彼氏は、生き方がめちゃめちゃかっこいい人だった。頭もよかった。おもしろい人だった。だから好きだった。だけど、若さでうまくいかなくてすぐ別れて、別れてからしばらくずっと遠いところにいたし、向こうは(たしか)もう結婚もしたし、今は本当になにも未練はない。
でも、私が出会った中で一番尊敬できる人であることは、今でも変わらない。
努力を“努力”と思わない人だったと思う。
予備校で半年ちょっと同じ授業を受けてて、いつも後ろから彼のことを見ていた。最初は金髪・ジャージ・エナメルバッグの見た目いかつい人だったから「関わっちゃいけない人だ…」と思ってた。けど、彼は半年で偏差値を40上げて、ダントツの成績で志望校に受かっていった。清々しすぎてかっこよかった~。
でも多分それも“努力した”とかではなく、“受かるために必要なことをやっただけ”って思ってると思う。
努力は“努力”と思った瞬間にしんどくなるけど、逆に楽しんでたんだろうな。ね、なんか、すごいよね。(語彙力の低下)
なんかね、彼を見てると、自分って何やってんだろうなって思うんだよね。
ずっと同じ職場にとどまって出世もせず、いろんなことに挑戦するだけで大成はせず、、、。
私が同じ場所に立ち止まってる5年の間で、彼はどれだけの成果をあげてるだろうか。どれだけ出世しただろうか。
たぶん今会ったらまた「相変わらずだな~もみはやればできる子なんだからがんばれ」って笑い飛ばされちゃうんだろうな。
笑い飛ばされたいな。
たまに会いたいなと思うことはあるけど、もし会う機会があったとしても今は恥ずかしくてとても会えないなという気持ちがいつも勝つ。
私が自分のキャパを超えて何かにしがみつき生き急いでるのは、もう会うこともないであろう彼にいつか認められたいからなのかも。